STORY
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15000人を束ねる暴走族総長が、
服役後に社会復帰できたのは、
ある社長の“あたたかいひとこと”の
おかげでした

私は、少年時代はいじめられっ子だったのですが、高校入学を境に不良の道に足を踏み入れ、高校3年生の時には少年院に入れられてしまいました。
そして、少年院を出た後も全く反省せず暴走族を結成し、いつのまにか15,000人を擁する巨大暴走族グループの総長になっていました。
そして、とてもここでは書くことができないような、様々な悪事に手を染め、遂には刑務所に収監されてしまいました。
刑務所の中で
「もう、おれの人生は終わったな」
「どうせここを出ても待つ人も帰る場所もないな……」
と、毎日絶望して過ごしたのを覚えています。
ところが出所当日、刑務所を出ると、こんな私を待っていてくれる人がいたのです。
それが、私が刑務所に入るまで勤めていた会社の社長さんでした。
刑務所の出口で待っていて「辛かっただろう。ごくろうさん」とひとこと言って、こんな私を笑顔で迎え入れてくれました。
そして「お前は、今まで人を信じることができなかったかもしれない。しかし、これからは、俺を信じろ」と言ってくれて、私は人を信じることを覚えました。
そして、社長の会社でまた働かせてもらえることになり、なんとかまっとうな道に戻ることができたのです。
この社長さん自身が、私にとっての“本当に心からくつろげる家庭”そのものでした。
たった1人。たった1人の存在が私の人生を大きく変えたのです。
この経験がきっかけとなり、私と同じように非行に走ってしまった子供や、不登校・ひきこもりで悩んでいる子供達を救いたくて、現在の活動をはじめました。
それからもう30年近くが経ちますが、累計すると今までに3000人以上のお子さん達をを立ち直らせてきたことになります。
また、今まで200人以上のお子さんを、私の自宅に預かり共に生活することで、子供達全員を無事社会に旅立たせていくことができました。
その中には、不良グループのリーダー格を務めていた子や自殺寸前まで追い込まれていた子もいましたが、みんな自立して社会で活躍しています。
しかし活動を始めて10年くらいは、自分の経験を活かして体当たりで更生させてきたため、みんなが自立していく姿を見ても「なぜ、自分は簡単に子供の問題を解決することが出来るのか」という理由が明確には分かっていませんでした。
STORY
2
精神科医の佐々木先生と出会い、
理論を体系化。
より多くの子供たちを救えるように、
全寮制のフリースクール

私の不登校・引きこもり解決ノウハウを明確に体系化できたのは、児童精神医学の権威であり、精神科医の佐々木正美先生との出会いがきっかけでした。
佐々木正美先生は、非行問題や児童の心理などに関しての著者が100冊以上ある、まさに、少年問題における権威の先生です。
佐々木先生とお話させて頂いた時、私が子供達に今までやってきた事を、体系化して分かりやすく説明された、そんな感じでした。そうして体系化された私の解決ノウハウを簡単に紹介すると、たとえば以下です。

不登校、引きこもり、非行になりやすい子どもの3つの特徴

子供に過保護が必要な理由

過保護と過干渉の違い

問題行動の原因となる家庭での「あること」

心のコップに愛情を満たしてあげることの大切さ
このように改善メソッドを体系化することができ、不登校、引きこもり、非行を更生させる私の方法は、より確かなものなりました。
しかし、私一人で預かることができる子どもの数には限界があります。
そこで、より多くの子ども達を不登校・引きこもり・非行から救うために、私の体系化した解決ノウハウをスタッフにも伝え、実際に寝食を共にしながら解決できる全寮制のフリースクール「伊藤塾」を開設しました。
改善メソッドについて
詳しくはこちら

STORY
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何故、全寮制のフリースクール
である
必要があるのか?
一言に不登校・引きこもりといってもその程度は様々です。
学業だけに問題がある子供であれば通信制や通学制のスクールでも問題ないかもしれません。
しかし、心理面や人とのコミュニケーションなどに問題がある子供の場合は根本的なところから改善する必要があります。
そのためには全寮制のフリースクールでスタッフが精神面や生活面までサポートすることが不可欠なのです。
私の不登校・引きこもり解決ノウハウを取り入れた「伊藤塾」では、まずは半年間で段階で普通の生活ができるようになることを目指します。
多くの入塾生が伊藤塾から全日制や通信制の学校やに通い始め、そのまま卒業を目指す子もいます。